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クリントイーストウッド主演のスパイアクション映画に、
「ファイヤーフォックス」という映画がある。
1982年の映画なんですが、
「ステルス」のDVD発売に合わせて思い出したのがこの映画。
というのも、「トップガンからここまで映像が進化した!」
とか宣伝文句で言われると、
この映画をトップガンと比べること自体に違和感があるんです・・・
パイロットの成長過程を描いた映画でもないですし・・・
そういう意味では、「ファイヤーフォックス」や、
これはまったくのSFですが「ナビゲイター」という映画のほうが、
ステルスの原点と言える内容だと、私は思うのです。
まず「ファイヤーフォックス」
この映画は、イーストウッド演じるガント少佐が、
ソ連の最新鋭戦闘機である「ファイヤーフォックス」を盗むために、
ソ連に潜入するというもので、
前半はスパイ映画として、
後半はバリバリの空中戦アクションとして楽しめる娯楽大作。
賛否両論ありまして、尺が長すぎるのが一因なんですが、
前半ははっきり言っていらない・・・
後半のみでいいわけです。
後半・・・
そう、空中戦のみでいい!!
だからこそなんですが、イーストウッドである意味があまり・・・
(その辺が賛否の部分)
それくらい、主役は「ファイヤーフォックス」なんです!
設定として、マッハ6で飛ぶのでレーダーに映らないというのも、
今で言うステルスですし、形も凄く「ステルス」に登場する戦闘機や、
「マクロス」のバルキリーに似ていて、やたらとかっこいい!
その辺は20年は先いってますね、この映画は。
人間の頭の中で考えたことに反応する
最新鋭のコンピューターを搭載した「ファイヤーフォックス」
映画の最後、追ってきたファイヤーフォックス2番機との
壮絶な空中戦のラストで、イーストウッドの顔のアップに、
「ロシア語で考えるんだ・・・」
という台詞が挿入されて、
ミサイルを発射するというシーンがあり、
今でも充分通用するアイディアには脱帽といったところ。
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で、次に「ナビゲイター」ですが、
これは「ステルス」で言うところの無人戦闘機「エディー」
この映画に出てくる戦闘機というか「宇宙船」は、
なんとまあそれ自体が無人?というか生き物?な設定で、
おそらくは「アビス」や「T2」より前に、世界初なんじゃないかな?
液体金属のCGが登場して、
美しいシルバーの機体が、
高速で飛ぶときなんかは形がモーフィングして変化して、
それはそれは不思議な、
UFOを見ているような感覚で、楽しめたのを覚えています。
このUFOは、会話をするのも「ステルス」の「エディー」みたいでしたし、
科学者や軍人より、子供と仲良くなる辺りも、
当時ヒットした「ET」の延長線上にあり、
楽しめて感動する、
意外にもヒューマンなSFドラマになっていたのも印象的です。
この2作品を見てから「ステルス」を見ると、
いまやレーダーに映らないステルス戦闘機なんてものは、
説明が要らない?くらい一般的になってしまったことや、
「エディー」のような無人戦闘機が、
これもありそう?な設定として、SFというジャンルを超えて、
まかり通ってしまうほど、
現代の軍事力が進化してしまっていることに驚きます。
(実際にプレデターという名前の無人偵察機までは、
実用化がすでに始まっている)
10~20年前には空想の世界だったことも、
現代ではもう、そこにある夢、いや、恐怖でもある。
夢想だにしない事態が起きなければいいなぁ
なんて事も思えてしまいます・・・
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