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2011/07/13

JBLとの組み合わせが最高だった日本が誇るAccuphase!

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前回のコラムでは少々辛めの評価をした高級オーディオ試聴会。
実は次の日に、JBLのスピーカーは同型で、アンプとCDシステムのみ国産メーカー「Accuphase」に変更した高級オーディオシステムを聴く機会に恵まれました。


今回は大変急でしたので、サントラは#3と同じものを持参できませんでしたが(飛び入り参加のため)それでも違いは充分に認識出来るほどクリアで力強い、とてつもなくパワフルで繊細なサウンドを耳にすることが出来ました。

しかも今回Accuphase技術部、技術四課主任の田尾佳也様がいらしたので、もろもろ詳しくお話をお聞かせいただきました!


【システム概要】

スピーカー:JBL ProjectK2 S9900 ペアで370万円(定価)


プリアンプ:Accuphase C-3800 170万円(定価)
パワーアンプ:Accuphase A-46 60万円(定価) 
パワーアンプ:Accuphase A-65 100万円(定価)
SACDトランスポート:Accuphase DP-900 110万円(定価)
DAコンバーター:Accuphase DC-901 110万円(定価)
クリーン電源:Accuphase PS-1220 63万円 (定価)

総計約1000万円程のオーディオシステムが構成されておりました。



【繊細でパワフルなサウンド】
正直開いた口がふさがらない(いや乾いた)というほどのサウンドに悶絶です!

中域のレンジ幅を実感させてくれるほどに、しっかりと細やかな音が再現され、全くノイズになっていません。
音が丸まってしまうなんていうこともありません。
ストレートにそのまま個別の楽器の音が再現されている。トランペットであれば息遣いまでしっかりと聞き取れてしまう。 ボリュームを上げれば奏者がそこにいるというのをはるかに超えて、奏者の真横で、はたまた自分が演奏しているかのような空気感まで感じ取ることが出来てしまいました。
JBLのスピーカーのポテンシャルを120%発揮できた事はもちろん、新次元の音感を堪能させてくれます。





◇試聴で使用した音源のフィーリング
・ピアソラへのオマージュ 
/ ギドン クレーメル「Oblivion」

泣けるほどに心に響かせていただきました。 ヴァイオリンの音色がクリア。クリアにして繊細かつ、弦がこすれる瞬間のそれさえも聞こえてきます。正直CDってこんなにいい音で鳴るの? という次元の違う驚きをいきなり味わいました。 奏者が表現したいであろう鳴るか鳴らないか、ぎりぎりの弱音がかすかに聞こえながら緊張感を作り出すなど、その再現力は圧巻です。
聴き終わってため息が出ました。素晴らしすぎます。
B00005HHG8ピアソラへのオマージュ
ギドン・クレーメル
ダブリューイーエー・ジャパン 1996-11-10
by G-Tools



・ショーケース
/ 大植英次指揮 ミネソタオーケストラ「火の鳥」より

音がぎっしり詰まった大編成のオーケストラを聴きたいということでこちらを。 
目の前にいました楽団が、右から左までしっかりとそこに存在していました。大きく鳴らしても全くうるさくない。各楽器の音がしっかりと聞こえた上で譜列の壁を作り出しています。この迫力は普通では味わえないと思います。
B00004YWRKShowcase (Highlights)
Minnesota Orchestra Oue
Reference Recordings 2000-10-17
by G-Tools



・バーナード ハーマン ザ・フィルムスコアズ
/ サロネン指揮 ロサンジェルスフィルハーモニック「サイコ」組曲

居合わせたJAZZファンの方が「この音源はなんですか!?」と試聴後に聞いてこられたほど今回の大評判ディスク!
純粋なサントラではなく、楽団による再録版なんですが、LAフィルだけに演奏のグレードが物凄く高いんです。 
「サイコ」と言えば、あの印象的な、ヴァイオリンを高音ですり減らす精神的サウンドですが、これが、ノイズではなく音楽になってしまう!? というとわかりやすいかもしれません。 あまりにクリアに音が鳴り響くので聴き入ってしまうんですね。 スコアの素晴らしさに触れ直すことができるサントラ体験は初めてでしたので、これはいい経験になりました。
B00005HQCRバーナード・ハーマン : ヒッチコック映画音楽集 サイコ / めまい
サロネン(エサ=ペッカ)
ソニーレコード 2000-12-06
by G-Tools



・フラメンコ~ファイヤ アンド グレイス
「Mori Sonando / Miguel de la Bastide」
ガットを叩く音、リズムを取る足音、踊るダンサーの姿まで想像してしまうほどの息遣い、鼓動、躍動、そのすべてが全開で体の周りを駆け抜けていきました。圧巻!!















・シルバースピリッツ
/ 井上博義 &SoundScape「TakeFive」
定番のTakeFive。
SACD音源ということもありますが、そのポテンシャルを十分に発揮。
奏者の真横で聴いているような、とはまさにこのこと。
フルートの息を吸った瞬間、指の流れる音までも感じ取ることが出来ます。













総じて高評価以上なわけですが、高音質とはなにか? その場にいるような雰囲気の再現とはなにか? それを身を持って体験させてくれる、まさしく極上のサウンドがここに極まっていました。



【Accupheseインタビュー】
Accuphase技術部、技術四課主任の田尾佳也 様にインタビュー!



・Soundtrack_D
新作のアンプやSACD、DAがズラリですが、注目作は?


・Accuphase
設計上一番変化が面白いかと思うのはパワーアンブ「A-46」です。 
こちらで一番気を使って新設計しましたのが、実はリレースイッチなんです。詳細は企業秘密な部分もありますが……「自動車技術からの応用」を今回組み込んでおり、スイッチが入る瞬間に、いわゆる「カチッ」という音がしないことにお気づきでしょうか? 
従来のスイッチに比べ耐久性が格段にましており、起動時、機材にかかる負担のさらなる軽減に繋がり、従来ですと一度に30アンペア程の電気的負荷が限界でしたが、今回は130アンペアの負荷にまで耐えられるようになっております。




・Soundtrack_D
高級機だけに壊れにくいというのはユーザにとってはかなりの朗報。
ノイズ低減に関してはAccuphaseはこれまでも徹底的に研ぎ澄まされた設計をされているだけに、次なる目の付け所がリレースイッチとは恐れ入りました。


・Accuphase
ノイズ低減はもちろん自信があります! アンプの理想追求としましては「音を増幅させる夢のケーブル」というところまで突き詰めており、アンプが間に入っている音、ということにはならないよう心がけています。


・Soundtrack_D
それは凄いです! 
SACDトランスポートとDAコンバーターも気になりますが、USBの接続も可能なんですか?


・Accuphase
時代の流れというのもございますが、DAコンバーターのDC-901にはPCで音楽を楽しみたいという方のためにUSBポートを設けました。ただし現在はPC及びMacのみの接続となります。 音の入口を時代の流れに合わせて一つ増やしたという感じです。
様々なソースを楽しんでいただくという自由を、ユーザー様に提供出来ればと考えております。


お礼の言葉   
急遽お話を伺ったにもかかわらず非常に丁寧に返答いただいたAccuphase田尾様には心より感謝致します。









DP-900はアルミ削り出しのユニットで剛性を高めた
SACDトランスポートDP-900とDAコンバータDC-901はワンセットなのだが、このアイテムがどちらもすごい!


DP-900はディスク回転時の振動がノイズになるなら、ユニット自体の剛性を高めてしまおうという視点で開発されており、12mmアルミ素材を削り出して精巧にディスクユニットを新設。ピック・アップベースのノイズリダクションは、従来品と比べそのさ歴然だ。



DC-901はアナログとデジタルを一つの基板に集約。


美しいほどに洗練された内部構造に無駄がなく、ケーブル配線が不用意に存在することもない。ぎっしりとメカが詰まっているにもかかわらずこのムダの無さが、ハイクオリティなノイズレス構造の基礎となっていると言えるだろう。



Accuphaseは従来も5年間保証が付いていた。
それを超えた故障時の対応もしっかりとこなしてくれることでも有名。
東日本大震災で被災されたユーザーへのメンテナンスは無料としているなど、その「大和 “クラフトマン” 魂」にも尊敬の念でいっぱいだが、先にご説明した新型リレー・スイッチの搭載でさらに壊れにくくなっており、安心して末永く愛用できる、ユーザーへの配慮と良質な信頼関係を築けるのも、Accuphaseの最も高く評価できる「ブランド力」ではないだろうか。

・Accuphase:東日本大震災により弊社製品が被災されたお客様へのサービス対応について
http://www.accuphase.co.jp/topic.html


JBLのスピーカーをフル・ポテンシャルで鳴らせてくれて、温かみとでも言おうか、作り手の心意気まで感じさせてくれたAccuphaseクオリティ。


日本クリエイティブの誇りを感じずにはいられない。


・オフィシャルサイト
http://www.accuphase.co.jp




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