ゼイリブ [DVD] レイ・ネルソン パイオニアLDC 2003-02-21 by G-Tools |
<以下Wikipediaより引用>
・ストーリー
「わしは盲目だが、神のおかげで本当のことは良く見えている」
パソコンの宣伝の平凡な写真の看板なのに、メガネを通して見ると、看板には「命令に従え」とだけ書いてあるのが見えるのだ。カリブ海旅行の看板は、メガネを通して見ると、「結婚して、出産せよ」との命令文が書いてあるではないか! サングラスを通して見ると、雑誌にも新聞にもテレビ放送でも「消費しろ」「考えるな」「眠っていろ」「権力に従え」などの不気味な命令文に満ち満ちているのが見える。しかも、街に溢れる人々の大半は、骸骨のような恐ろしい顔をしたエイリアンたちだった。実はエイリアンが人間になりすましていたのだ! そして、このサングラスは、エイリアンとエイリアンの洗脳信号を見抜くことができるサングラスだったのだ。
1980年代にアメリカ合衆国で蔓延した、人々のえげつないまでの強欲や、conspicuous consumption(自分の高収入や高資産であることを他の人々に見せびらかすために、無駄に商品や情報を消費すること)に対する批判や警告が織り込まれている。
カーペンター監督はかつて次のようにコメントしたことがある。「ふたたびテレビを見てすぐに気づいたことは、テレビ画面に映し出される映像は全て、我々に何かを売りつける意図のもとにデザインされているということです。映像は全て、我々に何かを買いたいという欲望を起こさせることを意図して作られているのです。彼ら(映像の作り手)がやりたいことと言えば、我々のお金を奪うことだけです」
ウィキペディアの執筆者. “ゼイリブ”. ウィキペディア日本語版. 2011-05-20. http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%82%BC%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%83%96&oldid=37657490, (参照 2011-08-30).
■予告編使用曲 ■コンポーザー ■サウンドトラック ■日曜洋画劇場版視聴
※調査結果に関しては各自今一度ご確認ください。itunes等の楽曲ダウンロード購入に関しましては、試聴後、個人の責任において行っていただきますよう宜しくお願い申し上げます。
■予告編使用曲
オリジナル予告編音楽を使用
■コンポーザー
ジョン・カーペンター / John Carpenter
1948年、アメリカ・ニューヨーク州生まれ。
ジョン・カーペンター監督は、みなさま御存知の通り、自身の作品に於ける音楽を必ず制作している。
この点を淀川長治さんは、チャプリンと重ねて解説され「天才」と評している。
カーペンター監督はこの他にも、プロデュース、脚本、俳優としても活動しており、自分の作りたいものを存分に制作している数少ない本物のクリエイターだと思う。
また本作「ゼイリブ」は88年の公開作品では「最も当たった」作品と言われ、Bクラス、400万ドルの制作費にもかかわらず、アメリカだけで1300万ドルを稼ぎ出した。
・オフィシャル・サイト
http://www.theofficialjohncarpenter.com/
・itunes配信中のJohn Carpenter
恐怖の詩学 ジョン・カーペンター―人間は悪魔にも聖人にもなるんだ (映画作家が自身を語る) ジル ブーランジェ フィルムアート社 2004-11 by G-Tools |
◇アラン・ホワース / Alan Howarth
作品を支えたもう一人のコンポーザー、アラン・ホワース
サントラ制作としては「エスケープ・フロムLA」「プラネット・テラー」でクレジットされているが、それよりはるかに多くクレジットされているのが、音楽監督としての功績。
カーペンター監督映画作品ではスコア・コンポーザーとして共に名を連ね、きっちりとスコア全体のバランスや、音響面全般で、監督のスコアを支えている存在でもある。
・オフィシャル・サイト
http://www.alanhowarth.com/
・itunes配信中のAlan Howarth
■サウンドトラック
映画公開20周年を記念して2008年にリリースされたスコア完全版
「They Live - Expanded Original Motion Picture Soundtrack
20th Anniversary Edition (,Re-mastered)」
itunesでは全29曲が1500円で手に入る!
■日曜洋画劇場版視聴
日曜洋画劇場・放映版のエアチェックVHSを視聴
淀川長治さんの解説ポイントは3つ!
・長すぎる格闘シーンを見逃すな!
・撮影監督の技量を絶賛!
・何よりも怖いのは劇中の社会風刺!
長い、長すぎるぞおい!
ある意味ネタ的に語り継がれた伝説のストリートファイトシーン。
「これは本物の喧嘩ですね」 淀川先生もおっしゃるとおり、本物のそれ、かっこいい見せ場のない、ひたすらに押し合いグダグダに殴りあう力任せな、もうやめときなよ! な「喧嘩」である。
主人公を演じたロディー・パイパーが本物のプロレス選手で、基本演技がうまい方ではないというのもあるかもしれないが、重量級の重たいファイトシーンはなかなかのもの。
実はこの喧嘩シーン、このグダグダに長い喧嘩がないとダメ。成り立たない映画なのだ。
人々はエイリアンに洗脳され「サングラスをかけて街を見たら、ほら真実が見えるんだぞ!」って、信じるわけがない状態なわけだから、こういう“信じられないくらい長い”一件無駄に見えるシーンが必要不可欠だ。
サングラス越しの世界
次に絶賛された撮影は「スタンド・バイ・ミー」のゲリー・B・キッブによるもので、撮影した映像から感じる「目線」サングラスを通した人間の視界の中で起こる世界、を描いた映像の異様さが絶賛されている。
ジョン・カーペンター監督作品では常連で「パラダイム」(これ怖かったなあ) 「ゴーストオブマーズ」「エスケープ・フロムLA」も彼の手によるもの。
最近では外国TVドラマ「CSI」でも撮影でクレジットされている敏腕カメラマンで、やはり目線。観客が世界に入り込める独特の視点を持ったカメラワークは見事だ。
劇中の社会風刺が何よりも怖い
淀川長治さんが締めくくりでお話されていたのが「この映画でエイリアンのメイクよりも、何よりも怖いのは社会風刺ですね。広告により知らぬ間に洗脳されている、私たちはもっと、警戒せねばなりませんね」この言葉の重みはバブル絶頂の放映時には気の利いたジョークでもあり、いまとなっては全く笑えない警告!? と、なってしまっている。
さすがは淀川長治先生。目の付け所が違う、見事すぎる解説だ。
ジョン・カーペンター DVDコレクターズBOX ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 2003-01-22 by G-Tools |
淀川長治映画ベスト1000 淀川 長治 岡田 喜一郎 河出書房新社 2009-05-14 by G-Tools |