フィッシャーキング / The Fisher King サントラ調査

フィッシャー・キング [DVD]
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2010-06-25
by G-Tools

■調査レポート　■予告篇使用曲　■コンポーザー　■サントラ　■サントラ未収録
※調査結果に関しては各自今一度ご確認ください。itunes等の楽曲ダウンロード購入に関しましては、試聴後、個人の責任において行っていただきますよう宜しくお願い申し上げます。

■調査レポート　　　　　　　
余計なことは言っちゃダメ！

ということで、大人気ラジオDJのジャック（ジェフ・ブリッジス）が失言により職を失い、浮浪者であるロビン・ウィリアムスと出会うことで聖杯をめぐるおかしな事件に巻き込まれていく。
（こういう内容が実にテリー・ギリアム！）

不思議なことにトム・ウェイツがカメオ出演しているのに曲が使われていない（なんで？）

サントラの収録曲バランスが非常に良く、ジョン・コルトレーン、Tripなど、Jazz、ソウルと大人の雰囲気で満足度が高い名盤。ミュージカル「Gipsy」、マルクスブラザーズのクラシック映画からの使用とテリー・ギリアム監督作らしいコリに凝った選曲にも注目したい。
そんな収録曲の中でChill Rob G　「ThePower」は大変に貴重。その理由は予告篇紹介コーナで詳しく！

＜以下Wikipediaより引用＞
◇主な受賞歴
1991年ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞（フィリップ・ガレル、チャン・イーモウと同時受賞）
1991年ゴールデングローブ賞主演男優賞（ミュージカル・コメディ部門）（ロビン・ウィリアムズ）
1991年ロサンゼルス映画批評家協会賞女優賞（マーセデス・ルール）
1992年アカデミー助演女優賞（マーセデス・ルール）

・ノン・クレジットのカメオ出演でトム・ウェイツが浮浪者役で出演している（全くの端役ではなく、ロビン・ウィリアムズとのやりとりもある、そこそこ重要な役である）。

・ギリアムはこの作品で初めて、脚本の執筆に携わらず監督のみを務めた。ギリアムは脚本の内容を遵守し、映画は脚本通りに制作された。しかし、通行人たちが突然社交ダンスを始める幻想的なシーンのみは、自身のアイディアであると語っている。

・ギリアムが聖杯をモチーフにした作品としては、『モンティ・パイソン・アンド・ホーリーグレイル』に続く2本めの映画である。

・当初、ギリアムはジャック・ルーカス役にブルース・ウィリスを考えていて、実際にオファーもしたのだが、『ハドソン・ホーク』の撮影を理由に断られた。実は、ギリアムは『未来世紀ブラジル』の時にも、ブルース・ウィリスの起用を考えていたのだが、この時も実現しなかった。そして、その後、『12モンキーズ』において、ようやくブルース・ウィリスの起用を実現する。

ウィキペディアの執筆者. “フィッシャー・キング”. ウィキペディア日本語版. 2011-02-26.http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0&oldid=36527972, (参照 2011-04-04).

■予告篇使用曲　　　　　　
・Chill Rob G　「ThePower」
サントラにも収録されているこの曲はChill Rob Gなんだが……
今回はこの曲で不定期企画「聴き比べてみよう！」です。

この曲はドイツのグループSnap!がカバーして大ヒットしたという一悶着あったナンバーで、聞いていただくとわかるかと思うがたいして違いがないのだ。itunesでもSnap!は配信されていてChillRobGは未配信だったりもする……
しかもこの2アーティスト1枚のアルバムに同じ「ThePower」で収録された事もある（いいのか……）

Youtube!　Chill Rob G版「ThePower」
http://www.youtube.com/watch?v=JVGNLRuGENY

Youtube!　Snap!版「ThePower」
http://www.youtube.com/watch?v=rC9brTwMCvo

◇クラシックより
ストラウス / Johann Strauss 「On the Besutiful Blue Danube Waltz.Op.314」
参考：Youtube!
http://www.youtube.com/watch?v=_CTYymbbEL4

■コンポーザー　　　　　　　　　
・ジョージ・フェントン / George Fenton
1950年イギリス・ロンドン出身。
実は映画より主にTV映画やドラマのスコアで活躍されており、キャリアの6割近くがそれにあたる。
映画スコアでは本作の他に「ガンジー」「メンフィス・ベル」「アンナと王様」が有名で、特に「アンナと王様」のスコアは度々他の映画予告篇で使用され、隠れたロングランヒットを続けている名スコア。

・George Fenton：imdb
http://www.imdb.com/name/nm0006070/

・itunesで配信中のGeorge Fenton

■サントラ　　　　　　　　　　　　　

The Fisher King
George Fenton
Mca 1991-09-17
by G-Tools

Youtube!
http://www.youtube.com/watch?v=kyNVa0ANDVE

スコアとアーティスト楽曲を含む、全16曲収録。
ジョン・コルトレーン、Trip、ブレンダ・リーと贅沢なコラボ収録を実現している。

1. Intro: The Jack Lucas Radio Show
2. Chill Out Jack - Trip
3. Pet Peeves
4. I'm Sorry - Brenda Lee
5. Sunrise Confession
6. The Power/Sign Off - Chill Rob G
7. I Wish I Knew - John Coltrane
8. How About You - Harry Nilsson
9. The Grand Central Waltz
10. The Story Of The Fisher King
11. Jack Meets Perry
12. Everything's Coming Up Videos ('Some People/Rose's Turn')
13. An Evening Out (Includes 'Lydia The Tatooed Lady')
14. Quest For The Grail
15. The Red Knight Suite
16. How About You (Swing Version)

【Track12・13詳細調査】
◇ミュージカル楽曲より
・Stephen Sondheim ：imdb
http://www.imdb.com/name/nm0814227/

・Jule Styne ：imdb
http://www.imdb.com/name/nm0006312/

映画「ウェストサイドストーリー」の作曲・作詞家ステファン・ソンドハイム / Stephen Sondheim
と映画「ダイ・ハード」レット・イット・スノウでもおなじみ作曲・作詞家ジュール・スタイン / Jule Styne
お二人の共作によるミュージカル「Gypsy」での曲が2曲クレジット！

◇ミュージカル「Gypsy」
・「Some People」　
参考：Youtube!
http://www.youtube.com/watch?v=-xCMyNEP_2E

・「Rose's Turn」
参考：Youtube!　（※あくまでも参考映像です）

◇クラシック映画より
・E.Y. Harburg ：imdb
http://www.imdb.com/name/nm0361971/

・Harold Arlen ：imdb
http://www.imdb.com/name/nm0002182/

映画「オズの魔法使い」での共作が有名な
E・Y・ハーバーグ / E.Y. Harburg ＆ハロルド・アーレン / Harold Arlen　
お二人の共作による1939年の楽曲がクレジット！

◇「Lydia The Tattooed Lady」
参考：Youtube!　映画「マルクス兄弟珍サーカス / At the Circus」