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2006/02/08

やっぱり千葉真一版が最高! 「戦国自衛隊」

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戦国自衛隊

やっぱり角川映画の千葉真一主演版が最高ですね!


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反町版「戦国自衛隊・関ヶ原の戦い」に期待していたのですが、
2週引っ張ってラストは予想通りというのも、ちょっと残念・・・
(サトエリが生き残るのは予想つかんかったが)


最近の映画リメイク版に比べて、今回のTV版は、合戦シーンもド派手で、
なかなか楽しめてよかったことはよかったけど、

反町隆史 生きて帰ってもよかったような気がする。

70年代最後に作られた千葉真一版は、
当時流行っていたストーリー展開とでも言いますか、
「散り際」のけじめのつけ方の
かっこよさみたいなものがあったように思うんです。
当時のヒット作で言えば、洋画にしても、
「イージーライダー」的というか、70年代の映画はどこか暗い。
(「イージー」も69年ですから、戦国自衛隊の79年とおなじく、
時代の節目の映画なんですよね。)
ベトナム戦争前後の60年代後半から70年代前半の、
社会不安の影響もあったのかもしれませんが、
「散り際」とか、「最後は必ずバットエンドで」
みたいのが、当時妙に多かった気がします。
その中で、「千葉真一版の戦国自衛隊」は、
ラストで全員が歴史には勝てずに戦死する場面。
その生き様や、みなぎっている生きるエネルギーみたいのは、
ものすごい迫力で、ギラギラした千葉真一の眼光が印象的でした。

映画全般的にも、忍者役でちらっと登場する真田広之が、
ヘリに捨て身でしがみついて(これマジスタント!)
パイロットを殺した後に、合戦中に掲げられていた「のぼり旗」を、
引っ張って敷き詰めてクッション代わりにしたものへ、
ヘリからダイブするシーンのアイディア等、
戦国時代の忍者ならこうするとか、
戦車を倒すときに落とし穴に落としたり、
戦国時代の合戦シーンを利用した、
近代兵器の負け様に、ものすごいリアリティーがあって、
のめりこめたし、なんつうか、見ていて死に様も痛かった・・・。
そう、痛みを感じる映画だったんですよね。
映画リメイク版・・・これは語るまい・・・
で、反町版。
これ監督が齋藤光正さんで、千葉真一版と同じ方です。(2週目のみ)

後半の合戦シーンで、過去の映画へのオマージュというか
(自分の作品だからこそかもしれない)
「戦国自衛隊のテーマ」が、サンゴーズダウン、もう日が暮れるから・・・
と流れたときには、鳥肌物でした!
こんなニクイコトヲしてくれるとは!

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渡部篤郎の「生きた証をこの時代に残す!」っていうのも、
千葉真一とかぶりますし、
「散り際」の美学みたいのを見せてくれていて、
反町隆史が、現代的な自衛隊員の、主役だと見ていたので、
渡部篤郎を、千葉真一版的な、過去の主役像のキャラだとすると、
やっぱり、反町隆史は生きて返して欲しかった。
生きて帰って、何を現代に言い放つのかを期待していただけに、
ちょっと残念です。

焼き直し的な映画ではなく、
今の時代の「戦国自衛隊」を、見たかったような気がします。
ということで、そういう意味でも、
やっぱり、千葉真一版「戦国自衛隊」が、
一番面白いかな!?と、思います。

ちなみに、原作は戦国の世の武将に成り代わって、
後世に名を残すという、
歴史をうまく利用した、半村良の傑作歴史SF小説。
歴史好きな、大学時代の友達。
(この方は、四国出身で、
なんとまぁ坂本竜馬ひきいる
海援隊のメンバーの子孫にあたるのだ。)
彼は、とにかく、この小説版が一番良い!
これを映画にしろ!と、
「戦国自衛隊」の話になるとよく話しておりました。

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